Standard -
犬種標準
ブリーディングにスタンダードは付き物です。
ブリーディングにドッグショーは付き物です。
ドッグショーの基準は「スタンダード」日本語では「犬種標準」という 完璧な定義と比べてどれだけ近づいているか・・・重大な欠点はないか・・・という審査になります。
ドッグショーの場は、その犬種のスタンダードを指針として繁殖するに相応しいかどうかを審査する場でもあります。
本来はブリーダーはドッグショーに参加して犬質を客観的に審査を受け欠点や改善点を理解してブリーディング・プログラムを考えなければいけません。
ドッグショーに興味を持たない残念なブリーダーも、繁殖犬をJKCに登録してFCI公認の血統書を付けて子犬を販売するならばJKC←FCIのスタンダードの範囲内でスタンダードに表記される内容を理想としてブリーディングをしていなければ、それは乱繁殖と言えます。
例えば、大きい事に特化したり、個人の主観で可愛い顔だと思う事に特化したりすることは誠実なブリーディングではありません。
コンパニオンドッグ(家庭犬)としては姿・形よりも少しでも寿命が長い事や、疾患・病気になりにくい事や家族の一員・ライフパートナーとしての温和な性格の方が重要です。ただしバーニーズという純血種の血統書を持つわけですからバーニーズの特徴は持っているべきです。
繁殖をしていく中で、私は父&母を骨格の正しいショータイプを選択していくと思います。平均5~6頭の仔犬が生まれるでしょう。その中に1~2頭のショータイプがいれば上出来だと考えています。逆に考えると父と母がショータイプなのに半数以上は父&母よりも姿・形において劣ってしまうという事にもなります。それは「純血種の繁殖は難しい」という事だと思います。
また、ショードッグを焦点にあてていてもそれ以上に多く作出する家庭犬のレベルを上げる事も視野にいれなくてはいけないと当然考えます。
家庭犬を迎える方もバーニーズという犬の特徴としてスタンダードを知って欲しいと思います。
日本ではいくつかの畜犬登録団体がありますが、バーニーズの血統書登録においては現状普通の常識を持って考えればJKC=ジャパンケネルクラブのみが周知されていて唯一信頼できる物だと思われます。
JKCはFCIに加盟しています。(これは誇らしい事だと思います)
全世界的には、イギリスはKC(ケネルクラブ)、アメリカはAKC(アメリカンケネルクラブ)、カナダCKC(カナディアンケネルクラブ)と、FCIには加盟せず独自の団体として独自の公認犬種、独自のスタンダードを持っています。
オーストラリアのANKC(オーストラリアナショナルケンネルカウンシル)もFCIを脱退して独自路線になったような話を、というか噂を聞いた事がありますが詳しくは分かりません。
日本でブリーディングをする場合、ブリーダーは特別な理由がない限りはFCIスタンダードを指針にするのが当たり前です。AKC(アメリカ)スタンダードでもなく、スイススタッドブック(原産国で初期に作られたブリーディング指針)でもありません。
幸いにしてバーニーズは現在、ヨーロッパやアメリカ大陸などでタイプやスタンダードの違いがほぼありません。
FCIスタンダードで全世界的に通用、共通します。
例えば、ゴールデンレトリーバーやジャックラッセルテリア、ブルドッグなど日本で人気の犬種でも各地域で大きさや色など基本構成が違うなどというややこしい犬種もあります。
ドッグショーに出るわけではないとかブリーディングをするつもりはないという方も、バーニーズの発展を望むのであれば熟読して理解していて欲しいと考えます。
スタンダードの表記は抽象的で解釈がとても難しいです。
JKCではFCIスタンダードを翻訳したものをJKC犬種標準として公開していますが、翻訳ミスも多々あり、また、
バーニーズを良く理解していない他犬種のブリーダーが翻訳したから表現がオカシイ項目が多いです。
下記に自分なりの翻訳をしましたが、独断と偏見が含まれてしまうので正解かどうかは私も分かりません。
参照してみて下さい。
将来的には、日本のブリーダーのできるだけ多くが集まって議論して解釈を共有していけば良いのになぁ…
と思います。世界の20を超える多くの国にはブリード・クラブがあり、そこでは当たり前のように…ブリーダーが定期的に集まって、健全性の改善のテーマや、多く見られる欠点への対策などを話し合っています。ブリーダーではない一般ファンシャーへのスタンダード解説や認知の普及も行われています。
バーニーズマウンテンドッグのFCI-Standard(FCI-No#45 05/05/2003/GB)
翻訳者:Mrs.Peggy Davis, (校正: Elke Pepper.)
(日本語訳:Wavy's Kennel 村山 英太郎)
原産国:スイス
FCI認定日:2003年3月25日
用途:元々はベルン山脈の高地Canton地域で牧場(農場)でのガードドッグ(護衛犬=牧畜を守る、人の財産を侵入者から守る)として、そして近年ではその他農作業等のワーキングドッグ(使役犬・作業犬)、家族の一員としての愛玩犬としても位置付けられる。
(補足1:そもそもベルンというドイツ語の単語の語源に「熊」という意味があります。)
(補足2:山脈の高地に位置する平原であり、山を登り降りするイメージは誤解です)
FCIでの分類:2グループ・セクション3
2グループ=ピンシャー、シュナウザー、モロシアン系犬種、
スイス・マウンテン・ドッグ、スイス・キャトル・ドッグ犬種
(補足1:FCIではタイプや用途別に10のグループに分けています。)
(2グループの中の)
セクション3=スイス・キャトル・ドッグ。 ワーキング競技犬種ではない犬種群。
沿革:バーニーズ・マウンテンドッグは、ベルン地域周辺の中山間部で、ガードドッグ、荷車引き、そして牛追い(誘導)に使われてきた犬達を祖先に持つ農場(牧場)で働く使役犬です。特にこの長毛でトライカラー(黒・白・茶)のファーム・ドッグが多くいた地域はリギ山の近くで、そこにあった有名な旅館の名前「デュールバッハー」が由来で、元々は「デュールベッヘラー」と呼ばれていた。
1902年、1904年及び1907年に、この犬種が幾つかのドックショーに参考出展されていた。そして1907年には、Burgodorfの地域の何人かのブリーダー達が、「Schweizerischer Durrbachクラブ」を設立し、その犬種の特性を遺伝的に固定することで、純血種として育成することを決意した。 1910年、Burgodorf地域の沢山の農夫達がドックショーを開催し彼らのDurrbachlerが107頭、出展されていた。
その日以来、この犬種は、Swiss Mountain Dogの他の幾つかの犬種のように従い、「Bernese Mountain Dog」と改名され、スイス全土及びスイスに隣接するドイツの一部の地域で急速に評価されるようになった。 今日、バーニーズ・マウンテンドッグは、その素晴らしい美しいトライカラーコートと、(家庭犬として)素晴らしい適応性のある性格・キャラクターのおかげで世界中で良く知られ、評価され知られている。
一般外観:長毛、トライカラー、たくましく(ストロング)そして機敏なワーキングドッグ。頑丈で太くたくましい4本の足を持つ(超大型犬ほど大きくは無い)中型サイズで調和が取れ、良いバランスを保つ。
重要な骨格の比率:
・き甲までの高さ: 体長(shoulderの先端から座骨端までを測定)=9:10、
細長いというよりややコンパクトな印象であるべき。
・き甲までの高さ: 胸部の深さの理想的関係=2:1
(胸部の深さ=き甲から下胸部までの長さ)
習性/気質:日常生活に於いての態度は、自信を持ち、注意深く、警戒心があり、恐れを知らない。
飼い主に対する態度は、温厚で、献身的、そして他人に対しての態度は自身に満ち穏やか。
性格は中くらい(中性的)で、従順、穏やか。
頭:ストロング。
太くて頑丈。
前述の一般外観に対しバランスが取れた大きさで、頭のみ大き過ぎないこと。(調和・バランスが必要)
「頭部」
頭蓋骨:前方及び側面から見るとやや丸みがある。
前頭溝は目立たない表現されない。
(前頭溝=おでこから頭にかけて真ん中に縦に走るくぼみ)
ストップ:しっかり表現されるが目立ち過ぎてはならない。
(ロットワイラーの様ではない。)
(ストップ=横から見て、マズル・鼻口元~眉間~おでこ~頭への段差。)
「顔部」
鼻:黒い
マズル(鼻口部):太くたくましい。
中くらいの長さで、鼻梁(上辺)は真っ直ぐ直線。
リップ(唇):閉じられ黒い。(デレーンと垂れない)
アゴと歯:頑丈なアゴ。
きちんと接合するハサミのようなシザースバイト
後ろから3つの大臼歯は、考慮に入れない。
ピンサーズバイトは、許容される。
( ピンサーズバイト=切咬=レベルバイト=口を閉じた時、上下顎の切歯がぴったりぶつかる咬合)=許容される。
目:濃い茶色。
アーモンド型。
目縁(上下まぶた)は近くつぶら。
奥目過ぎず出目過ぎない。
ゆるい目縁、まぶた(=アッカンベー)は欠点とされる。
耳:中位のサイズ。(大きすぎない)
高い位置に付き、形は三角形、耳の先端は少し丸い形を帯びる。
平静時は垂れており頭に接している。
警戒時には耳の前縁は頭部に接したままであるが、
耳の後部の付け根付近は引き上がる。
首: 太く頑丈、筋骨逞しく、適度で中位の長さ
「ボディ」
トップライン(背線)(横から見て):首から、き甲まではほんの少し傾斜して下るが、そのラインは調和されていて自然。そしてそこからの背線は真直ぐで直線。(地面に対し)水平。
背:引き締り、真直ぐで水平。
ロイン(腰):広く、逞しい;上から見ると僅かに胸部より広くない。
臀部(寛骨部):滑らかに丸みを帯びる。
胸部:広く、深く、両肘に達する。
前胸部(胸骨端への前の張り出し)は、明瞭に発達している。
リブケージの広い楕円形の部分は、
可能な限り後ろ(寛骨方向)へ長いのが良い。
(リブケージ(胸郭=あばら骨)の広い楕円形の部分)
アンダーライン/下腹部(腹線):胸部からハインドクォーター(後肢)に向かい僅かに上がっている。
テール(尻尾):毛がふさふさしており、少なくともホック(飛節)に達する
(毛量は多い方が良い、長い方が良い)
休息時には、真直ぐに垂らしている。動いている時は、背線の高さで水平か又はほんの少しだけ背の高さ以上に真っ直ぐ上げて保持する。
リブ(肋骨):太くたくましい骨格。
フォアクオーター(前肢):前から見た前肢は、真直ぐで平行、左右の前肢の間はむしろ少し広目の間隔で立つ。
ショルダー(肩) :肩甲骨は、長く、頑丈。良くレイバックしている。(地面に対しての角度が寝ている)アッパーアーム(上腕)に鈍角になり過ぎないように繋がる。(直角に近づくことが理想的)胸部に良く密着し、筋肉質である。
アッパーアーム:長く、強い角度で付いている。
(上腕部) (側望して)地面に対し垂直ではなく良く寝ている。
肘:(リブに)密着している。
内側に入り過ぎたり、外側に開いたりしてはいない。
フォァアーム:太くたくましく、(前望でも側望でも)真直ぐ(下に向く)。
(前腕部)
パスターン(中手部):側望して、殆ど(地面に対し)垂直。引き締っている。
前望して、前腕と一直線になって見える。
フォァフィート(拳):短く、やや丸みを帯びる。しっかり握る。(パーでなくグー)つま先は弧を描く。(丸みを帯びている)内側にも外側にも向いていない。
ハインドクォーター(後肢):後部から見て、真直ぐで平行、間隔が狭すぎない。
アッパー・サイ(大腿部):長く、広く、太く頑丈で良く筋肉が発達している。
スタイフル(膝関節):明瞭に十分に角度がある。
ロゥアー・サイ(下腿部):長くそして斜めに位置している。
(地面に対し垂直ではなく良く寝ている)
ホック・ジョイント(飛節):太くたくましい。良く角度がついている。
(角度=アンギュレーション)
メタターサス(中足骨):殆ど垂直に位置している。
狼爪(ろうそう)は除去される
(その国の法律で狼爪を除去することを禁じている場合は、その国は例外とする。)
ハインドフィート:後ろ足の拳は前足に比べて弧を描く(丸みを帯びる)度合が少ない。内側にも外側にも曲がっていない。
歩様:サウンドで良くバランスされた歩様。
(効率が良く、無駄がなく、快適そうで、楽そう)
地面を蹴る時に、一歩の着地時間が長い。
(=空中に浮いている時間が短い)
自由で大きなストライド(歩幅)。
トロット(早足(本来の歩様)の時は、後ろ足からの良好な駆動とともに前方へ良く前足を伸ばす。
足は動きは前方に向かって真直ぐに、戻して出すという運動を繰り返し一直線に振り出す。
「コート」
ヘア(毛):長く、光沢があり、真直ぐかまたはほんの少しウェイビー。
カラー(色):
メインカラーは光沢のある黒(ジェットブラック)。
頬、目の上、全ての脚、そして胸部の両脇には濃い黄褐色(リッチタンカラー)の柄(マーキング)がある。
そして白い柄(マーキング)は次の通り:
・頭部にはきれい(明瞭)な純白で対称の模様がある。
・ブレーズ(顔の真正面中央、おでこの白い斑部分)は、鼻の両側からマズルバンドにまで繋がる。
・ブレーズの白班は目の上の黄褐色の模様にまで及ばない。
(茶色の麻呂眉毛とおでこの白の間には黒が必要)
・そして白いマズルバンドは、唇の端(口角)境目を越えて伸びてしまてはならない。
・喉から胸部にかなり幅広で、連続した途切れる事のない白模様。
・理想:白い足先、白い尾の先端。
・許容事項:首の後ろの小さな白い班、 肛門周辺の小さな白い班。
「サイズ」
地面からキ甲までの高さ:
オス:64~70cm(理想:66~68cm)
メス:58~66cm(理想:60~63cm)
理想は大きい事ではなく真ん中(中くらい)のサイズです。他犬種と比較して、メスは下に許容範囲が広く、やや小さい事が許容されています。
欠点:
次に記すどの様な事項も逸脱する事は欠点として考えられ、そして欠点の深刻さの度合いは、その欠点の正確さからの逸脱の程度に比例して判断されるべきである。
(確実なる重大な欠点ではなく、程度が軽かったり、総合的に判断して軽度ならば許される)
・自信のない行動。
・細い骨。
・噛合せの正確さを表現できない切歯(前の6本)の不揃い。
・第1小臼歯2本以外の如何なる歯の欠落
・(奥歯3本=大臼歯は考慮に入れないので除く)
=奥から3本までの歯は欠如が許される。
・明らかにカーリーな毛。
・―色及び模様の欠点。
・頭部のブレーズの欠落。
・大き過ぎるブレーズ
マズルバンドが唇の境目(口角)を越えて著しく伸びていること。
・白い襟巻(=首輪)
・首の後ろの大きな白い部分(最大直径6cm以上のもの)。
・大きすぎる肛門周辺の白い部分(最大の大きさは6cm)
・パスターンの中間地点を明瞭に越えて伸び上がる前肢の白い長グツ
(ブーツ)(ハイソックス)模様。
・頭部そして/又は胸部の著しい非対称の白い模様。
・胸部の幅広な白班内の黒のパッチそして縞模様。
・汚らしい白色(色素沈着の濃い汚れ)。
・茶色又は赤みがかっている黒いコート。
排除すべき重大な欠格
・攻撃的、心配性又は明らかなシャイ
・裂けた鼻
・下顎がせり出しているアンダーショット、
又は上顎がせり出ているオーバーショット
・曲がった口(上あごと下顎の曲がり
・片方又は両方がブルーアイ
またはwall eye:(=角膜の濁った目、白っぽい目)
・エントロピオン(眼縁が内側に巻き込まれ、まつげが眼球に接触する異常)
・エクトロピオン(過度にたるんだ下眼瞼で瞬膜が現れている状態)
・折れ曲がりのある尻尾、巻尾
・短いコート、ダブルコート(ストックヘア)
・トライカラー以外のコート色
・黒以外のメインカラー
失格:明らかに肉体的又は行動に異常を示している犬は、失格とする。
注意:オス犬は、完全に陰嚢内に納まっている2個の正常な睾丸を持っていること。
FCI-Standard N° 45 / 05. 05. 2003 / GB
BERNESE MOUNTAIN DOG
(Berner Sennenhund, Dürrbächler)
TRANSLATION : Mrs. Peggy Davis, revised by Elke Pepper.
ORIGIN : Switzerland.
DATE OF PUBLICATION OF THE ORIGINAL VALID STANDARD : 25.03.2003.
UTILIZATION :
Originally used as a guard-, draught-and cattle dog on farms in the Canton Bern, today also family dog and versatile working dog.
CLASSIFICATION F.C.I. :
Group 2 Pinscher and Schnauzer type-Molossoid breeds- Swiss Mountain and Cattle-Dogs.
Section 3 Swiss Cattle Dogs.
Without working trial.
BRIEF HISTORICAL SUMMARY :
The Bernese Mountain Dog is a farm dog of ancestral origin which was used as a guard and draught dog and for driving cattle in the preal pine regions and in the midland areas around Bern. Originally he was named “Dürrbächler” according to the name of the hamlet and of the inn of Dürrbach, near Riggisberg in the Canton Bern where these long-haired tricoloured farm dogs were especially numerous. In 1902, 1904 and 1907 specimen of this breed had already been exhibited at dog shows, and in 1907 some breeders of the region of Burgdorf decided to promote the pure breeding of these dogs by founding the “Schweizerischer Dürrbach-Klub”, and fixing the characteristic traits of the breed. In 1910, at a show in Burgdorf where many farmers of that region brought their Dürrbächler dogs to, already 107 specimen were shown. From that day onward this dog, renamed “Bernese Mountain Dog” following the example of the other breeds of Swiss Mountain Dogs, became rapidly appreciated all over Switzerland and in the neighbouring parts of Germany. Today the Bernese Mountain Dog is well known and appreciated all over the world as a family dog thanks to its striking tricoloured coat and its great adaptability.
GENERAL APPEARANCE : Longhaired, tricoloured, strong and agile working dog, of above medium size, with sturdily built limbs; harmonious and well balanced.
IMPORTANT PROPORTIONS :
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Height at withers : length of body (measured from the point of the shoulder to the point of the buttock) = 9 : 10, rather compact than elongated.
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Ideal relation of height at withers : depth of chest = 2 : 1.
BEHAVIOUR / TEMPERAMENT : Self-confident, attentive, vigilant, fearless in every day situations; good-natured and devoted to his own people, self-assured and placid towards strangers ; of medium temperament, docile.
HEAD : Strong. In size balanced to general appearance, not too massive.
CRANIAL REGION :
Skull : Viewed from the front and in profile little rounded. Frontal furrow hardly marked.
Stop : Well defined, but without being too pronounced.
FACIAL REGION :
Nose : Black.
Muzzle : Strong, of medium length; nasal bridge straight.
Lips : Close fitting; black.
Jaws/Teeth : Strong, complete scissor bite (molars 3 (M3) are not taken into consideration). Pincer bite accepted.
Eyes : Dark brown, almond-shaped, with close fitting eyelids. Neither too deep-set nor prominent. Loose eyelids are faulty.
Ears : Medium-sized, set high, triangular in shape, slightly rounded at the tips, in repose hanging flat and close to the head. When alert, the rear part of the set-on is raised while the front edge of the ear remains close to the head.
NECK : Strong, muscular, of medium length.
BODY :
Topline :
From the neck running slightly downwards to the withers in a harmonious line, then running on straight and level.
Back : Firm, straight and level.
Loins : Broad and strong; seen from above slightly less broad than the chest.
Croup : Smoothly rounded.
Chest :
Broad and deep, reaching to the elbows; forechest distinctly developed; ribcage of wide-oval section extending as well back as possible.
Underline/belly : Slightly rising from chest to hindquarters.
TAIL : Bushy, reaching at least to the hocks; hanging straight down when at rest; carried level with back or slightly above when moving.
LIMBS : Strong bones.
FOREQUARTERS : Forelegs seen from the front straight and parallel, standing rather wide apart.
Shoulders :
Shoulder blade long, strong and well laid back, forming a not too obtuse angle with the upper arm, well attached to the chest, well muscled.
Upper arm : Long, set oblique.
Elbows : Close fitting; neither turned in nor out.
Forearm : Strong, straight.
Pastern : Seen from the side almost upright, firm; seen from the front in straight line with the forearm.
Forefeet : Short, roundish; with well-knit, well-arched toes. Turned neither in nor out.
HINDQUARTERS : Seen from the rear straight and parallel, not too close.
Upper thigh : Long, broad, strong and well muscled.
Stifle : Distinctly well bent.
Lower thigh : Long and oblique.
Hock joint : Strong, well angulated.
Metatarsus : Set almost vertically. Dewclaws to be removed (except in those countries where it is prohibited by law).
Hind feet : Slightly less arched than forefeet, turned neither in nor out.
GAIT / MOVEMENT : Sound and balanced movement in all gaits covering a lot of ground; free stride reaching well out in front, with good drive from behind; at the trot, coming and going, legs moving forward in a straight line.
COAT
HAIR : Long, shining, straight or slightly wavy.
COLOUR : Jet black main colour with rich tan markings on the cheeks, above the eyes, on all four legs and on the chest, and with white markings as follows :
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Clean white symmetrical markings on the head : blaze extending towards the nose on both sides to a muzzle band; the blaze should not reach the tan markings above the eyes, and the white muzzle band should not extend beyond the corners of the mouth.
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Moderately broad, unbroken white marking on throat and chest.
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Desirable : white feet,
white tip of tail.
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Tolerated : small white patch on nape of neck,
small white anal patch.
SIZE :
Height at withers : f
or dogs : 64-70 cm,
ideal size : 66-68 cm.
for bitches : 58-66 cm,
ideal size : 60-63 cm.
FAULTS : Any departure from the foregoing points should be considered a fault and the seriousness with which the fault should be regarded should be in exact proportion to its degree and its effect upon the health and welfare of the dog.
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Unsure behaviour.
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Fine bones.
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Irregular set of the incisors provided that the bite remains correct.
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Absence of any other theeth than 2 PM1 (premolars 1); the M3 (molars 3) are not taken into consideration.
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Coat :
- Distinctly curly coat.
- Faults of colour and markings :
- Absence of white on head.
- Blaze too large and/or muzzle band reaching noticeably beyond the corners of the mouth.
- White collar.
- Large white patch on nape of neck (maximum diameter more than 6 cm).
- White anal patch (maximum size 6 cm).
- White markings on forelegs reaching distinctly beyond half-way of pasterns (“boots”).
- Disturbingly asymmetrical white markings on head and/or chest.
- Black ticks and stripes within the white on the chest.
- “Dirty” white (strong spots of pigmentation).
- Black coat with a touch of brown or red.
ELIMINATING FAULTS :
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Aggressive, anxious or distinctly shy.
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Split nose.
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Undershot or overshot mouth, wry mouth.
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One or two blue eyes (wall eye).
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Entropion, ectropion.
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Kinky tail, ring tail.
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Short coat, double coat (Stockhaar).
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Other than tricoloured coat.
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Other main colour than black.
Any dog clearly showing physical or behavioural abnormalities shall be disqualified.
N.B. : Male animals should have two apparently normal testicles fully descended into the scrotum.